ながされてたThailan島

タイに飛ばされてたり帰ってきたりしたけど、私は元気です

タイ抑留n日目…まだか、夜明けは…

タイ脱出記 アンコールワット編2

アンコールワット編その2

 

 まずはアンコールワットチケットカウンターで20米ドル支払い入場チケットを購入。さらにトゥクトゥクで揺られること15分ほど。ひたすら直進していたトゥクトゥクの前に急に環濠が現れ、道は左に折れる。トゥクトゥクは濠にそって進む。右手の水面のその奥、木々に覆われたそこにそれが見え始める。

 

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 駐車場でトゥクトゥクを降りて、アンコールワット遺跡へ。西側濠の中央を渡る参道を進む。朝の8時過ぎ、既にそこには多数の先客。

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 西大門を抜けた先、石畳のテラスの向こうに三つの石塔が見え始める。(正確には後方に更に二つの塔がある)。石積みの遺構は、およそ800年前クメール王朝の時からそこにあったのだという容赦のない威容を800年後の今なお発しており、ひと目見ただけでそれに圧倒されてしまった。

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  参道の両脇にはナーガとシンハ(獅子)が控える。タイビールで著名なシンハーもシンガポールの語源もこのシンハを語源とする。獅子を参道に配するのはエジプトに由来するとか。巡り巡って日本の狛犬のルーツをカンボジアの地で垣間見ることになるとは。

 

 参道を進み最初に入る回廊にはヒンドゥー教における天国と地獄のレリーフ、神話、乳海攪拌(Wiki)が描かれている。

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 乳海攪拌

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 地獄の釘刺し刑の模様

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 伽藍の支柱にあるという森本一房(Wiki)の書を探したのだが、結局見つけられなかった。

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 中央塔は長蛇の列が出来上がり、2時間待ち。早々に諦めてしまった。

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 アンコールワット遺跡群の随所で見かけるアプサラ(Wiki)のレリーフ。ガノタならアプサラスの由来であるから知っているはずだね?そういえば08小隊の舞台もこの辺をイメージしたのであろうか。

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 8時過ぎに着いて、歩き廻っているうちに気付けば12時を回っていた。アンコールワットの威容を誇るその姿を背に、次なる遺跡・バイヨン寺院へと向かった。

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(つづく)

 

 

タイ脱出記 アンコールワット編1

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 2016年末、日本行きの飛行機代がべらぼうに高かったので諦めて、カンボジア・アンコールワット、ベトナム・ホーチミン市、シンガポールの3カ国を巡ってきた。今回は最初の旅程・アンコールワットについて書こう。

 

 バンコク・ドンムアン空港からカンボジア・シェムリアップ空港までは約1時間。実時間としてはバンコクからアユタヤまで列車で行った時より短い。どうでもいいけどドンムアン空港の滑走路から離陸する時、ゴルフ場(カンタラットゴルフコース)がど真ん中に併設されていて随分とたまげた。

 

 カンボジア上空から地表を見下ろすと、一面どこもかしこも水没しており大洪水の様相。海かと思えば明らかに道路跡や田園の区画が見える。

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 よくよく考えればこれが噂のトンレサップ湖(Wiki)であった。

 

 飛行機から降りて、その足でターミナルへ。いやはや周りになにもない。

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 ターミナル窓口で30米ドル出してツーリストビザを取得。そのままイミグレーションを通貨。空港でカンボジア国内SIMを購入。データ通信のみ7日間使い放題で3米ドル。

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(初めて米ドル使った場所がカンボジアになるとは…)

 

 で、トゥクトゥクに乗ってシェムリアップ市内へ

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 空港から市街まで20分ほど。

 砂まみれの舗装路に走るのは、ピックアップトラックとスーパーカブの引くトゥクトゥク。街並みはせいぜい2階くらいまでしかない住居群。土と廃材が道の脇に雑然と置き去りにされ、華僑寺院で子供が遊んでいる。ああきっと今まで持ってた東南アジアのイメージってまさにこれだ。

 

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 市街地ナイトマーケットの辺りは土産物屋、飲食店が多数。日本人狙いの客引きもいるので要注意。妙に慣れた日本語で話しかけてくる現地人は気をつけたほうがいい。

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 ハードロックカフェ アンコールワット店(ただし特に土産は買ってない)

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 ロイヤルガーデンのあたりは中心市街ほど騒がしくもなく、落ち着いていた。

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  特に頼んでもいないのにポーズ取ってくれたw

 

 

 

 そしてドル両替して、翌日アンコールワット遺跡へ…

 

(つづく)

タイでパソコンがぶっ壊れた話

 5年間使っていたMac miniが先月、何もしてないのにぶっ壊れた。

 

 表示がイカれて一旦再起動かけるも、起動完了することなくそのままどんどん異常発熱するという症状。PRAMクリアやってもどうにもならず、いろいろ自力で出来ないか考えたが、めんどくさがりかつ諦めの早さには定評のある私なので、その日の晩には自力復旧を諦めた。

 日本なら電気屋持っていくなりサポートに電話するなりすればいいのだが、あいにくバンコクなのでどうすればいいのかわからん。そういうわけなのでグーグル先生と金の力に頼ることにする。”バンコク mac 修理”でググるとバンコクでMac使うロハスでノマドの大先生の修理記がわんさと出てくるので、それに乗っかることにした。

 

 バンコクにジーニアスバーは無いがiServeというapple認定サービス業者があるらしい。またバンコクの電気街MBKにもモグリの修理業者が営業しているらしい。

 一応認定店のほうが安心だろうということで、翌朝BTSチットロム駅近くのAmarin plaza内のiServeに瀕死のMac miniを持ち込んだ。

 駅から屋根付きの歩道橋が出てるので日差しに当たることなくそのまま行けます。

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 Amarin plazaはあんまり客がいないので静かでだらだら過ごすにはいいところです。

 

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  とりあえず私の残念な英語でスタッフに症状を伝えたのだが全然伝わらず。奥に本体持ってって起動出来ない事が確認できた模様。エンジニアが詳しく調べるというのでその日はMac mini預けて退散。

 

 預けて二日後、電話が掛かってきた。

 曰くHDDは死んでなくてロジックボードの交換が必要らしく、修理費が「フォーティサウザンバーツ」らしい。が、4万バーツ(12万円くらい)!?と聞いて焦る。さすがにそれだったら新品買う。とりあえず(リスニングに自信がなさすぎるので)メールで明細送ってくれと言った。しばらくするとメールで金額の連絡来たけど「フォーティーンサウザンバーツ」でした。それでも現行Mac miniの下位モデル買えそうな額ではあるが、今更新しいMac mini買っても仕方ないので修理するように返信した。

 

 シンガポールからロジックボードを取り寄せるので6日ほどかかると書いてあったので1週間ほど待ったが一向に連絡がなく、さすがに不安になったので翌週再び店頭に行くとデポジット5000バーツが必要と言われた。とくにそういうアナウンスが事前に無いのがタイクオリティ。いちいちそういうところに目くじら立てなくなるくらいタイに順応してしまったらしい。

 その日から5日後に電話があり修理が終わったらしい。そういうわけで昨日引取り、約3週間ぶりにMac miniが生還してきた。

 

 ググってみるとアルミ筐体のMac mini、熱のこもりに由来する不具合がちらほらあるらしく。夏場は結構アツアツになるし、5年間使ってマザボのハンダが熱劣化したのだろうか?

 とりあえず、今後は冷却効率上げるためにフタ開けて横置きで使うことにした。(ホコリめっちゃ吸い込みそうだが気にしない)

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修理費用明細

ロジックボード:     12697THB

テクニカルフィー: 1605THB

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合計:        14302THB

  最近円安進行してるので、タイで修理するのが結果的に安くなりましたね。

 グローバルモデルだったので、国産メーカー品修理するより存外楽だったかもしれん。みなさんも安心してタイでMacぶっ壊してください。

日本仮出所編

先日、日本に仮出所した。

 

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タイに飛ばされて3ヶ月半振りの日本の土地を踏んだ。

やはり日本人の身体は日本で生きていくのに最適化されてるんだよな。

 

 

畳に敷いた布団で寝るのが気持ち良過ぎて11時間寝た。最高だった。

 

京成ローザで君の名は。を見た。前の席のオタクが最悪だった。

 

焼鳥屋で豚バラ串食って、締めの茶漬けを食った。最高だった。

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行きも帰りも深夜便にしたがろくに寝れなかった。最悪だった。

 

居酒屋でモツ鍋と手羽先を食った。最高だった。

 

タイと日本で気温差20度くらいあって、最終的に三日ほど鼻風邪になった。最悪だった。

 

Underworldの武道館公演を見た。最高だった。

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成田到着早々寒過ぎて足が攣った。最悪だった。

 

久々にラパンSSでドライブした。最高だった。

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久々に丸徳のカツ丼食った。トロットロの半熟卵と甘い出汁が薄切りのトンカツに合わさり神の食い物だった。最高だった。

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とんこつラーメンを食った。餃子もチャーハンも食ったらデブになった。最高だった。

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久々に梅枝餅食った。最高だった。

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最終日、帰りたく無さ過ぎてバッティングセンターに行った。最高だった。

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最高だった…

 

最高だった…

 

最高だった…

 

最高…

 

最…

 

       fin.

風に吹かれてアユタヤ

 タイにながされて3ヶ月、ほとんど観光らしい観光もして来なかったので、思い立っては重い腰を上げ、近場で日帰りできるということでアユタヤに行ってきた。

 以下は特に何のひねりもない旅行記です。

 

 

 バンコクからアユタヤまで行く方法は、バス・タクシー・鉄道の3通り。バスはどのバスの乗ればいいのかわからないのでパス。タクシーはぼったくられそうなのでパス。よって鉄道で行くことにした。

 

 まずはBTSとMRTを乗り継いでバンコク鉄道駅へ…

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 ここのチケットカウンターで「アユタヤ!」と言うと20バーツのチケット買える。(上級客車もあるようなんだけど詳しいシステムは不明)なんか勝手に20バーツのチケットが渡される。

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 名探偵ポアロとマープル(たとえが古い)で見た英国っぽいアーチ屋根のプラットフォームから指定乗口を探す。(多分鉄道の導入元はヨーロッパなんだろうなあ)

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 あったぞ、これだ(無論エアコンなんぞ無い) 

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 ガタンゴトン(2時間近く脳内で世界の車窓からBGM)

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 はい、アユタヤ駅。

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 駅のベンチで一息ついてる間にもトゥクトゥクやらの勧誘が来る。結果論で言うと多少金払ってでもここでガイド頼むのが手っ取り早いです。

 基本的に金のない学生旅行気分だったので、駅前のレンタサイクル屋にて50バーツで轟天号(※出典 究極超人あ〜る)を調達した。100バーツだともっとかっこいいMTB借りれるんだけど、ここでもケチって安い方にしたら、ブレーキ効かねえしスタンドガタガタだし都内の防犯登録シール貼ってるし、安かろう悪かろうである。 

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 さて駅からアユタヤ市内に入るために橋を渡らねばならないのだが、そこの自転車ガン無視な交通量に命の危険を感じる羽目に陥る。これは素直にシータクなりトゥクトゥクなりに乗ればよかったと思わずにはいられない。

 とりあえず目下の目標としてストリートファイターのサガットステージのモデルの場所ワット・ロカヤスタをめざす。場所はググれ。アユタヤは4Gどこでも入るので快適です。佐賀とはえらい違いだ。

 

 グーグルマップ見ながら自転車漕ぐこと20分ほど…

 

!?

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!!??

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 サガットステージだ!!!!(タイガーアパカッ!!)

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 世界遺産だから禁則事項は守ろうな!!

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 ランチを食べてから、ワット・マハタートへ(この日はたまたま入場料無料では入れた)

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 1700年代後期まで繁栄を誇ったアユタヤ王朝はビルマ軍の攻撃を受け、王宮も寺院も徹底的な破壊を受ける。漆喰仕上げの建物ももはや煉瓦を残すのみ。仏像のことごとくも今は見る影もない。

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 打ち捨てたれた仏像の頭部は木の根に取り込まれるほどの荒廃ぶりであった。

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 後の王朝は荒廃したアユタヤを放棄し、今のバンコクを新たな都として今に至る…

 

 そんなこんなで廃墟マニアホイホイなアユタヤ散策でした。10月でもアホみたいに暑いので自転車はおすすめしません。

  だいぶ疲れたので16時頃には帰路へ…

 

 ウッ…こんなところで日立金属…

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 帰りの列車、ディーゼルじゃなくて蒸気機関車だった。珍しいのか皆写真撮ってた(俺も撮った)

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 はい、帰りも20バーツの三等客車。

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 帰りは日が沈んで予定から30分遅れで2時間超。タイの鉄道時刻表を信じるな。

 

 

 はい、お疲れ様でした。

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生存、90日

 あの決定的なタイ渡航から90日…

 

 かつて人の噂は75日と言われていたが、膨大な情報の氾濫する現代社会において、90日も経てばオタクは次の嫁を見つけているし、あれだけ騒がれてた例の紐もがんばるぞいももう誰の記憶にも残らない、そんなあまりに長過ぎる時間だ。なんたるショッギョムッジョ。

 

 90日も過ごせば慣れたでしょ、などと言われるが無論そんなことはなく。やはり日本ではない何処かに居るという感覚は拭えない。セブンもファミマもココイチも、すき家に吉野家、マックにスタバもモスもある。日本にあってバンコクにないものを探す方が難しい。しかし、それでもなお、ここは日本とはひたすらに違うのだ。

 

 一体何が違う?

 

 会社の窓からぼんやりと外を眺めて、こう思う。ここからまっすぐ東に行けばミャンマーがありその先にはインド・バングラデシュがある。西に行けばカンボジアがありヴェトナムがある。北に行けばラオスがあり更に先には中国がある。南に行けばマレーシアがある。もっと南にオーストラリアがあると思ったらそうでもない。

 とはいえ、どっちに行ってもそのうち海に突き当たる日本とはえらい違いだと。物理的に、心理的に、詩情的に、ああ、ひたすら遠いな、と。

 

 変わらないのは10月になってもなお遠慮のない直射光と、梅雨時もかくやという湿度だけ。たまに珍しく外に出る気になっても、大抵において土砂降り雷雨が待っている。おかげで空調の効いた部屋でネットする事でしか生きられなくなってしまった。

 

 あれ?結局、日本にいようがバンコクにいようが、この引きこもりの性根は変わらないのであった...     fin.

 

病み上がり

 どういうわけだかインフルエンザに罹患した。

 

 タイで。

 

 39度超の熱で意味消失した夢にうなされながら一晩生死をさまよい、翌朝体重測ったら2キロくらい痩せてた。40だか42度超えるとタンパク質って変性するんだっけ?

 すごいね、人間の体って(しろめ)

 

 

 インフルエンザで医療費は薬代含めて6500バーツ(例によって3倍換算で約2万円な)。世の中には海外旅行保険という便利なものがあって、医療費は全額この保険適用で自己負担ナシという(ただし上限あり)。前回皮膚炎で3000B、腰痛で2700B。保険なかったら財布が死んでるな。

 仕事でタイに飛ばされる人はたいてい会社で旅行保険入るので安心して病院に行きましょう。