ながされてたThailan島

タイに飛ばされてたり帰ってきたりしたけど、私は元気です

タイ抑留n日目…まだか、夜明けは…

お前ら今すぐ「すごいぞ!ボクの土木展」を見に佐賀に行け!という話

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盆休みなので半年ぶりに帰省したら、県立博物館で面白い企画展やってたのでちょっと行ってみたお話。

 

saga-museum.jp

県立博物館というと美術館と並んで旧佐賀城址にでーんと構えてるんだが、佐賀で18年育ったくせしてちゃんと訪れた記憶はなく、外から見てコンクリート造りのお硬いところという印象しか持ってなかった。

 

今回の一連の展示を見てみて、県立博物館もキャッチーな企画展もやってたんだなあ、と従来持ってた印象からだいぶ変わった。地方の公立博物館なんてなかなか行かないものだが、たまには行ってみるのもよい。

(脱線するが、近くの県立図書館もいつの間にやらWi-Fiやコンセント使えたり、オシャレなカフェが1階で営業してたりして、高校時代はパッとしない印象だったのに、随分いいとこになっていた)

 

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 SNS全盛時代の企画展という感じなので、ありがたいことに写真撮影自由。いろいろエモい展示で溢れていたので、遠慮なく写真撮りまくった。

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目についた展示からいくつか載せたいと思う。

 

・しゃべるのホルホル/326(ナカムラミツル)

まずはロビー正面、ナカムラミツルによるパワーショベルのインスタレーション。

油圧ショベルって男の子の味だよな…

そういえばユンボって最近言わなくない?

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・waterfall/ミナデ+とっぺん+put up.

ロビー入ってすぐ1Fから3Fへ階段を上がって、現れるのは壁と床にプロジェクションマッピングされる放流中の嘉瀬川ダム。もう初っ端からエモ。

嘉瀬川ダムは2012年完成ということで、まだ実物を見たことがないので次の帰省にでも見に行きたい。

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・筑後川昇開橋1/20モデル/藤瀬大喜
・赤の青図(佐賀線筑後川橋梁設計図)/公益財団法人筑後川昇開橋観光財団

ドラフター製図なんてもはや伝統芸能と化しているこの時代に、壁一面に貼られた青焼き図面のパネル…もう完全にエモでしょ。 (弊社でもただ一人ドラフター使ってるおじいちゃんがいましたが、いよいよ隠居しました)

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筑後川にかかる昇開橋といえば、幼稚園児の頃から好きだった。
まず、赤いのがいい。

トラス構造がいい。

中央部が昇降するメカニカルさもいい。

佐賀線なんてとっくに廃止になってるのに、未だ稼働状態で維持されている遺物感もいい。

福岡と佐賀の県境にかかっていて、どっちつかずのまま大した名所になっていないのもいい。

 

ちなみに、実物はこんな感じ

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うーん、エモ。

佐賀空港からすぐだから、みんなも実物を見に行こうな!

 

・六角川大橋耐風設計/佐賀県 有明海沿岸道路整備事務所

 現在建設中の六角川大橋の耐風設計モデル。ギャロッピング検証のために風洞試験やるんだねえ。

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ちなみに現在の六角川大橋はこんな感じ。19年3月までに完成予定。

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夕日と橋、やっぱりエモなんだよな。

 

・club DOBOKU/アールテクニカ+Go Hiyama

はい、来ましたみんな大好きクラブサウンドで光るカラーコーン。

カラーコーンが光る時点でもう優勝。

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MIDIコントローラーがテーブルに設置されており、土木工事のサンプル音が鳴らせる仕様。エモ。

 

ただ残念ながら、夏休み期間で子供がやたらめったら叩くせいか、時々調整中になってしまう模様。

 

・土木ファニチャー/Open A

土のうのソファー、グレーチングのベンチ(側溝の蓋)、 一輪車のテーブル、クッションドラム(工事現場のアレ)の照明。実用性はさておき、こういうアプローチ好きやろ?

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 ・ポリゴンめいたヘルメット

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これはインスタレーション作品ではなく、調べると本当に市販されてるカクメット

yellow-inc.com

 ・さがのマンホール 

県内各自治体のマンホールふた。こうしてみると地域性がいろいろ出てくる。

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お前サンリオにおらんかったか??

 

・おすしとすし/浦郷遼

完全に初見殺しの九州自動車道鳥栖J.C.T空撮写真。

洋画とかでよく見るこの完全クローバー型ジャンクション、実は日本で唯一だそうで。

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・砂場マッピング/アールテクニカ

砂場に投影される等高線で地形を作るという面白いインスタレーション。これで水流せたらもっと面白いかも

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・潮位の壁/アールテクニカ+野口一信

有明海沿岸部の潮位と堤防のプロジェクションマッピング。

高潮・波浪を目の前で見てみようという実践的な作品。

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・佐賀の土木事業パネル

今も昔も農業が主だった産業である筑後平野で、土木というと治水であり利水であったわけで、特に戦国・江戸期、佐賀藩士・成富兵庫茂安によって為された土木事業の事跡は今なお県内に見ることが出来る。

ここでは、その一連の土木事業が紹介されている。

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 馬の頭くん…

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 こちらは近代の土木建築のマップ。明治期に作られた橋・トンネルが現存してるところが思った以上にあって驚く。というか設備更新に手が回ってないのではないかという気も…

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こっちは現在整備中の県内土木事業マップ

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今更佐賀で公共事業するとこなんてないだろくらいに思っていたが、港湾・空港の整備、幹線道路新設と目白押し。有明海沿岸道路はいつ完全開通するんやろね

 

 

佐賀の土木を題材に多様なインスタレーションが展示されていたすごいぞ!ボクの土木展。 自分はダムやら橋やら水路やら、好きな方といえば好きな方だが、 普段から意識して見に行ってるわけでもなかったので、今回の企画展での土木に対する様々な(斜め上からといってもいい)切り口はずいぶんと新鮮に映った。カラーコーン光らせてるとこも鉄橋の風洞試験モデルもなかなか見ることないでしょ?

よくありがちな土木事務所の広報イベントとは一線を画すこの企画展は、ドカタも全然関係ない人もぜひ見てほしい。期間は9月2日までだぞ、お前ら急げ!