タイ抑留n日目…まだか、夜明けは…

タイ脱出記 アンコールワット編3

アンコールワット編その3

 

 アンコールワットをあとに、トゥクトゥクはアンコールトム中央に位置するバイヨン寺院(Wiki)へと走る。

 

f:id:sigdfeco:20170114171553j:plain

 中央に向けて階段状に構築された伽藍の中央塔は40mに達するという。

f:id:sigdfeco:20170114172302j:plain

f:id:sigdfeco:20170114171918j:plain

f:id:sigdfeco:20170114172420j:plain

 

 このバイヨンのその姿をこの目で見たときから、あるアニメのことがずっと脳裏をよぎっていた。例えば石楼の奥に得体の知れぬ石像があり、例えばそこに豊崎愛生声で喋る化物が憑いているような。

 「んん~、安吾だねぇ…」

f:id:sigdfeco:20170114171711j:plain

f:id:sigdfeco:20170114171649j:plain

 四方にそり立つ石塔の四面に象られた尊顔、それは観音であるともヒンドゥーの神々であるとも言われている。中央楼に上がればあらゆる方向にその石顔はあり、クメール王朝に隆盛した仏教世界の異様がありそのすべてを統べた王の威容があり、私は言葉を失いただただ四方へシャッターを切るしかなかった。

f:id:sigdfeco:20170114172637j:plain

 苔むした石積みの廃墟。崩れた石壁。壊された仏像の胴体だけが台座に残り、宗教的混乱と長大な時間の経過を見せつけられる。

f:id:sigdfeco:20170114171746j:plain

f:id:sigdfeco:20170114172216j:plain

 

 ランチタイム

f:id:sigdfeco:20170114182557j:plain

 チキンライス、量はそれなりであったが、6ドルは観光地価格だろう。

 

 タ・プローム。正門にはバイヨン様式の石顔がそびえる。

f:id:sigdfeco:20170114174742j:plain

f:id:sigdfeco:20170114174852j:plain

f:id:sigdfeco:20170114175949j:plain

 疑似アーチ構造をとる回廊の屋根はどこも崩れ、荒廃した様はかつての繁栄と時間の経過を嫌というほど突きつける。

f:id:sigdfeco:20170114174945j:plain

f:id:sigdfeco:20170114175644j:plain

 崩落を免れても、その石組みを割って入ったガジュマルは既に深く根を張り、もはやそれも遺跡の一部となっていた。

f:id:sigdfeco:20170114175254j:plain

f:id:sigdfeco:20170114180450j:plain

f:id:sigdfeco:20170114180312j:plain

 仏教寺院であるが、ここには仏がいない。かつて仏陀が彫られていたであろうレリーフはあらゆる場所で削り取られていた。ヒンドゥー教支持派によるものであるという。

f:id:sigdfeco:20170114175718j:plain

 

 

 バンテアイ・クデイ

f:id:sigdfeco:20170114181129j:plain

f:id:sigdfeco:20170114181327j:plain

f:id:sigdfeco:20170114181417j:plain

f:id:sigdfeco:20170114181437j:plain

 仏のレリーフは削り取られていた。ふとアユタヤ寺院跡の仏像も凄惨なまでに壊されていたのを思い出した。
 

 プレ・ループ。

f:id:sigdfeco:20170114181843j:plain

 後から知ったが、高台にそびえるこの遺跡は、アンコールワットの夕陽が見れるスポットとして人気だったようだ。あいにく日中であったが。

f:id:sigdfeco:20170114182004j:plain

  五基ほど立つ石廟はかつて死者を荼毘に伏した場所だったという。

f:id:sigdfeco:20170114182142j:plain

 四隅に配置された象。タイでも建物の四隅に象を置く風習をよく見る。

 

 かくして朝8時から歩き通しに疲れ17時前に帰路へ。

 

 夕食はシェムリアップに複数店舗があるNOIRへ。

f:id:sigdfeco:20170114183019j:plain

 ピザパン(具がかにかま)とアイスカフェオレで3ドル。

f:id:sigdfeco:20170114183119j:plain

 

 そして旅は第二国目、ベトナムへ…

f:id:sigdfeco:20170114183151j:plain

 

 

 (つづく)